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はじめてのかせつじゅうたく
家族全員が揃いました!/家計も復旧しています
暮らしの工夫
物は増やさず、工夫を楽しむ!/室内での暑さ対策/追い焚きができないお風呂ですが…
かせつ子育て
人は家を作り、家は人を作る。


応急仮設住宅
はじめての“かせつじゅうたく”


家族全員が揃いました!

2011年7月20日

皆様、本当にありがとうございます。

仮設住宅の入居抽選に当選することができました。 お陰様で入居したその日から、家族揃って床を取る事ができました。 未だ、避難所には多くの方々が不自由な生活を送ってらっしゃいますので、両手を挙げて大喜び!という心境にはなれませんが、まずは素直に「家族揃って生活再建に向けてのスタートラインに立つ事ができた」という、ほっとした気持ちでいます。感謝の気持ちを忘れず、町の復興と子育てに徹していきたいと思います。

そして今日!震災から4ヶ月以上、自宅2階に取り残されていた愛猫達を連れ戻してきました。

猫年齢13歳(雄2匹)。 自宅1階で被災、確かに逃げ遅れたはずでしたが奇跡的に一命を取り留めました。 2日目の朝、食料を探しに1階に降りてみると階段の泥上に猫の足跡があったのです。その後すぐ、2階の日向で、足先だけ泥色になった愛猫を発見しました。その奇跡に出会い、私は前に進もうという気持ちがより一層高まったことを覚えています。

私達が避難してからは、主人が4~5日に1回、水と餌をあげに行っていました。 押入れに閉じ込められていました。もともと座敷猫でしたが、さぞ不安だったことか…。迎えに行くと、強風が下階を突き抜け、ガタガタ、ゴーゴー、自分の家ではないような、恐ろしい音が鳴り響いていました。

仮設住宅に入ると写真のように押入れを見つけて隠れてしまいましたが、すぐに慣れて部屋を探検し始め、私達の足元に顔をこすりつけてきました。今は私の膝上に2匹が座り、眠っています(嗚呼!写真を撮りたいのに…動けない!)。
「家族6人勢揃い!!」です。

当選の連絡を受けた時、思わず涙が出てしまって、しばらくその場所から動く事ができませんでした。

「ママ?なんで泣いてるの?嬉しいでしょ?!」

泣いている私を不思議そうに見ていた娘に聞かれました。
私は、「嬉しい時も涙が出るんだよ」と答えました。そして、嬉しいという気持ちは、自分が頑張って頑張ってやっとできた!という気持ちと、“ありがとう”という感謝の気持ちが合わさって出来ているんだよと説明しました。

まだちょっと難しかったかな?すぐには「私も嬉しい!」とは言われませんでした。自分だけの力じゃない、沢山の人達の優しさや頑張りがあって今ここに居ること。これから少しずつ、子供達に伝えていきたいと思います。


家計も復旧しています!

2011年8月2日

仮設住宅に入居後1週間は、残りの荷物を運んだり、諸々の手続きに追われてしまい、なかなか思ったように家事をこなすことができませんでした。子供達を連れて100円ショップやホームセンターで用を足すだけで1日が終わってしまい、食事もレトルト食品に頼りっぱなしでした。何か作ろうと思っても、塩や醤油、基本の調味料が何もないのです。

2週目からは、やっと少しずつ食品の買い出しをする時間を作ることができました。
そして、今夜家計簿をつけていて気付いたのですが、やっと被災前の支出パターンに戻っていたことに気付きました。

冷蔵庫もバランスよく食材が揃っていると思います。子供達が欲しがるデザートを忍ばせて、主人のビールも冷やして。私は梅シロップを作ってみたり、新ショウガを漬けてみたり…。ささやかな“幸せ”を感じる今日この頃です。

約4か月半振りに、光熱費を主人の名義で支払うようになりました。今までは避難先の義兄宅で、光熱費や食費を折半していましたが、自分達家族の出費だけ管理するようになると、より生活再建に向けて“自立”をしなければならないという意識と緊張感が高まります。

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